電動キックボードの法改正
1月上旬、「電動キックボードの法改正が行なわれる」とネットのニュースが目に入りました。
昨年の4月に転勤をして職場まで徒歩15分かけて通勤している私にとって願ってもないニュースでした。
これまでの法律
扱いは免許の必要な乗り物(バイク相当)としての区分になります。ワット数に応じて原付1種と2種に分けられていて、ご存知の通りナンバープレートや保安基準を満たす装備が必要です。
シェアリングサービスに関してはヘルメット等の免除がありましたが、個人が保有する場合、ヘルメットの着用は必須です。
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www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp
法改正後
簡単に訳すと、「法律に準ずる仕様の電動キックボードは原付バイクでも自転車でもない新たなモビリティとして道路交通法を遵守してくださいね。」
といった内容です。
つまり、これから電動キックボードは原付や小型のバイクと同じ位置付けだったのを条件付きで切り離した形になります。
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電動キックボードの市場
シェアリングで使われている電動キックボードのメーカーに関して、mobby ride社はトヨタに発注したような記述がありましたが、各社のHPや情報を調べてみても出てこないので電動キックボードを商品として売り出しているメーカーは無いようです。
大手家電量販店やECサイト、企業ホームページなどを見てみると日本ではKINTONE、ヤマハ発動機、本田技研、海外ではSegway-ninebot、BMW、audi等が製造しているそうです。
通常のビジネスモデルでは、販売モデルが先行していくことが多いのに対し、電動キックボードはシェアリングが先行していて、やや例外的なビジネスモデルになっていることが分かります。
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https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/mobility/pdf/001_05_03.pdf
問題予測と対策
私が今回注目したのは車体の大きさや構造に関する基準。
特定小型原動機付自転車は、ナンバープレートが取り除かれることの引き換えに”定格出力を0.6kW以下で更に20km/h以下にすること”や最高速度表示灯を備えることになります。
※0.6kW=600W
ここで私が考える問題は、丘のある地域に住んでいる人にはあまり優しくないということ。
平坦な道では300W程度で充分と考えられていて、上り坂に差し掛かると自力が必要になってきて、500W程度だと上りも電気の力だけで行けるようになってきます。
実際に現在公道を走れる電動キックボードの多くは300W程度で、500Wや1000Wになってくるとナンバーを取得しないレジャーの物が販売されているように見受けられますので、今後の販売傾向を考えると、
1.現行で販売されているコスパ重視の300W前後のモデル
2.最高速度を20km/hに抑えつつ、パワフルな走りができる500W前後の上位モデル
3.バイクの代わりになる1000Wモデル
この3つが考えられます。
ワット数に応じで金額も上がる傾向にあり、1のモデルが広く市場に出回ると思われます。
個人的には2のモデルを安価で販売してほしいと考えていますが、スピードリミッター等の安全装置の取り付けや円安の影響も考慮すると現在の市場の価格に最低でも+5万〜10万程度になるのではないかと予想しています。
最後に
電動キックボードを導入している国や地域のニュースを観ると、交通マナーの悪さを指摘ばかりする悪意のあるものばかり。カーボンニュートラル・省エネ・災害の大きさにもよりますが災害時の移動手段として・自動車を保有しなくなった時代背景。電動キックボードの導入によるプラスの効果を理解してる人は少ないはず。
日本にとって電動キックボードは新しい移動手段として、とても有効だと考えています。モビリティサービスとして首都圏等の比較的駅の間が近い地域では時間を効率的に使って移動できますし、サイズもコンパクトで小回りの良さも大きな利点だと感じますので、今回の法改正でどのように変化していくのか楽しみにしていきましょう。
個人的には帰省する際、私の実家が遠方且つ丘の上で最寄駅からは徒歩15分という立地なのだが、主要駅からのアクセスで考えるととても面倒な地域なので500〜600Wの持ち運びができるコンパクトなサイズの安価なやつがほしいと切実に思ってる←草
のり
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